こだわりの新築物件をご紹介8 は効果的な収納で空間を最大限に活用するためのアイデアをお送りしております。今回は「階段」の活用について取り上げたいと思います。階段下は一般的に収納スペースを設けることが多いですが今回は空間を最大限に活用する方法としましてデザインを意識した「スリット階段」と最近では多くの家庭でおなじみとなっている「お掃除ロボット基地の収納」をご紹介したいと思います。新築の間取りで設置をお考えの方は是非ご覧ください♫
【スリット階段】
スリット階段とは階段の蹴込み板がなく、踏み板とそれを支える骨組みだけでつくられている階段のことをいいます。廊下がなくても設置が可能であるためリビングや寝室、吹抜け、玄関などに取り入れて他の間取りを広くすることができるので空間を効果的に使うことができます。見た目がおしゃれなスリット階段は魅力的なアイテムでリビングに設置するととても相性が良くオススメです。
スリット階段の空間活用方法をご紹介します。
○インテリア雑貨を飾る
○テレビボードを設置する
○カウンターを設けワークスペースとして活用する
○蓄熱暖房機など設置する
○テレビ前に設置された階段をベンチ代わりに活用する
○窓を設置して上や横からの光を採る
次にスリット階段のメリット・デメリットをご紹介します。
~メリット~
・メリット1:デザインがおしゃれ
素材にスチール、アルミ、木、ガラス製など様々なタイプがあり、デザインも豊富で自分好みに演出ができます。透過性のある素材は見た目を生かすのにオススメです。
・メリット2:圧迫感がなく部屋を広く見せることができる
階段横に壁がないので圧迫感が少なく、採光に優れているので空間が明るくなり開放的な雰囲気になります。
・メリット3:風通しが良い
蹴込み板がない構造なので、空気の流れを滞らせることがありません。1階、2階の風通しもスムーズで家全体の風通しが良くなります。
~デメリット~
・デメリット1:階段下収納を作れない
一般的な階段は階段下のスペースを利用して収納を作ることが多いです。スリット階段は下がオープンになってしまう分、収納をつくることができません。
※階段下に収納スペースを確保することができませんが、多様な活用ができますので階段下収納の代わりは予め、別の場所に収納スペースを計画しておきましょう。
・デメリット2:音と空調効率
1階と2階が直結している場合は遮音性が低く、家全体に音が伝わりやすい性質があり、設置される場所が基本的に吹抜けになるので冷暖房効率が下がりやすいことがあります。
※リビングにスリット階段を設置する場合、音や寒さ対策もしっかりとしておきましょう。
・デメリット3:安全性
蹴込み板がないので深く踏み込んだときにスネなど怪我をしたり、小さい子供が落下してしまう可能性があります。
※小さなお子様がいるご家庭では透明感のある強化ガラスやアクリル板で蹴込み板や手すりのスキマを塞いで落下や侵入防止などの安全対策をしましょう。また、スカートを履いていれば下から見える可能性もありますのでスリット階段は階段下に人の往来が少ない場所に設置するよう配慮しましょう。
・デメリット4:一般的な階段よりもコストが高くなり安い
スリット階段はそのデザイン性を高めるため、材質の制限があり、強度や安全性も求められるため、造作費用が高くなりがちです。
※建材メーカーの商品を選択することでコストを抑えることができます。
【お掃除ロボットの基地収納】
お掃除ロボットがあるご家庭も増えていた今、新築を建てる上で予め、基地を設けるご家庭も増えてきました。お掃除ロボットを持っていなくて「新築設計時に基地のことまで考えられない!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、いずれ手にすることがあるかもしれません。横幅40cm、高さ15cmほどなので意外と簡単にスペースの確保ができます。階段下に基地の収納を考えてみてはどうでしょうか。
お掃除ロボットは最も使う部屋に設置しましょう。階段下以外に棚やテレビボード、足のあるソファの下、小上がり畳コーナーの下、クローゼット内、ランドリールームなどに収納する方も多いです。
基地のコンセントは赤外線を妨げない戻りやすい場所に設置し、余裕を持ってスペースを確保しましょう。また、クリーンベースタイプ(自動ゴミ収集機能の付いたロボット)を使用する可能性があることを考慮しておくのもいいでしょう。
コンセントは縦型に設置するとコンセントやコードが目立ってしまいますので横型に設置してなるべく低い位置に設置しましょう。
今回、取り上げた階段はそのものがインテリアになったり、収納スペースになったりと工夫次第で魅力的なスペースに活用することができますので新築を計画する上でいろんなアイデアを検討してみてはいかがでしょうか。