今回は前回の化粧梁編に続き、「シリーズ7 こだわりの新築物件をご紹介~ おしゃれ空間を演出する 室内窓編~」をご紹介します。室内窓はお洒落なカフェなどでも設置されており憧れている方が多く、最近では新築住宅にも取り入れる大変人気のあるアイテムです。
【室内窓】
日当たりや風通しを良くしたり、コミュニケーションを円滑にするなどの目的で設置される室内空間に設けられた窓のことをいいます。室内に本物の窓がある空間はとっても素敵になります。
主に広い空間の仕切り(例:リビングと隣り合う洗面室との間・キッチンと隣り合う玄関との間・部屋と部屋との間・部屋と廊下との間など)に設置する場合が多いです。
インテリア要素もあるうえに採光・通風機能も兼ね備えています。室内と室外間に設けられる一般的な窓よりも形状やサイズ、デザインの自由度が高いのも特徴です。シンプルな窓枠でも色枠を使うとアクセントになりおしゃれ度がアップします。
室内窓は大きく分けて開閉できないタイプとできるタイプの2種類に分かれます。開閉できないタイプは主に採光と空間の開放感、インテリア性を目的に取り付けられることが多いです。コンパクトなタイプを複数並べたり、細長い形状にしたりとデザイン性にこだわったものが多く見られます。開閉できるタイプは一般窓と同じで引き違い窓、開き戸タイプ、突き出し窓、回転窓がありますので開いたときの窓ガラスが人や家具の邪魔にならないかを考える必要があります。
では、次にメリット・デメリットをご紹介します。
~メリット~
1.部屋や空間に開放感が出る
壁で囲まれた空間は閉塞感が出てしまいがちですが、室内窓で2つの空間に繋がりを持たせれば、視覚的な奥行きが生まれ、空間に広がりを感じさせることができます。書斎や廊下、キッチンなどどうしても狭く感じられてしまうスペースに室内窓の設置はとても有効的です。
2.採光や通風が確保できる
外壁に面しておらず窓を設置できない部屋や家の方向・間取りによって窓からの採光・通風が難しい部屋に室内窓を取り付けることはそのような部屋にも隣の部屋からの光や風を取り込むことができます。
3.家族間のコミュニケーションがとりやすくなる
室内窓を取り付けることで2つの空間が緩やかに繋がり、別々の空間で過ごしていても窓の向こうにいる家族を感じられ、時には室内窓を介してコミュニケーションをとることができます。
4.おしゃれな空間を演出することができる
室内窓は外壁側に取り付ける一般的な窓よりもデザインや形状、サイズの種類、枠の素材や色などの選択肢が広がり、自由度が高いのでおしゃれな空間を設けたい方にはぴったりです。
例えば、家具と組み合わせたり、アンティークの窓枠やステンドグラスなどデザイン性の高い窓にすれば、部屋を素敵に飾るインテリアのひとつになります。
~デメリット~
1.取り付け位置によっては邪魔になってしまう
室内窓の取り付け位置、高さによっては家具のレイアウトが限定されてしまいます。
※取り付け位置は具体的なイメージを持つことです。また開閉できる室内窓の場合、開けた窓が人や家具にぶつからないかを配慮しましょう。
2.プライバシーへの配慮が必要
空間を緩やかに繋げることができる反面、プライバシーの確保が困難になります。
※すりガラスにしたり、設置場所を工夫しましょう。
3.設置する場所が限定される
どこの壁でも設置できるわけではなく、筋交いのある壁や構造的に重要な壁には設置できません。
※家のどこに設置できるのか先に確認しましょう。
4.コストがかかる
材料費や施工費などがかかるので室内窓を増やせば増やすほどコストがかかります。
おうち時間が増えた今、開放的なスペースで過ごしたい方や家族とのコミュニケーションを増やしたい方、おしゃれ度をアップさせたい方にオススメです。今回、室内窓のメリット・デメリットを紹介しましたが、設置にはたくさんのメリットがあります。すべて考慮した上で、インテリアとして取り入れてみませんか。